弘前大学

独自のメタサーフェスでテラヘルツ光渦を生成-メタサーフェスのテラヘルツ光源アレーへの搭載指針の 構築の進捗を国際会議の基調講演(Keynote Speech)で発表-

2024.09.11

プレスリリース内容

本学研究者

弘前大学大学院理工学研究科 電子情報工学コース 助教 朝田 晴美(「研究者総覧」の研究者ページへ)

本件の概要

国立大学法人東京農工大学大学院の安川昂秀氏(修士課程2 年)、山森駿司氏(研究当時、修士課程在籍)、鈴木健仁准教授(工学研究院、JST 創発研究者)、国立大学法人弘前大学大学院の朝田晴美助教(理工学研究科)による共同研究チームは、独自のメタサーフェス(注1)によるテラヘルツ光渦(注2)生成素子を実証しました。現在進めているメタサーフェスのテラヘルツCW 光源アレーへの搭載指針の構築に向けた研究の一環として推進されました。テラヘルツ波分野で最大級の国際会議(注3)の基調講演(Keynote Speech)に選ばれ、安川昂秀氏により発表されました。

本研究成果は、パース( オーストラリア) で開催される国際会議The 49th International Conference of Infrared, Millimeter, and Terahertz Waves (IRMMW-THz 2024)にて基調講演 (Keynote Speech)として発表されました。

発表タイトル:Terahertz vortex metasurface for integration into compact terahertz continuous-wave sources
著者:Takahide Yasukawa, Shunji Yamamori, Harumi Asada, Takehito Suzuki*
発表日時:現地時間2024 年9 月3 日13:30~14:00(日本時間2024 年9 月3 日14:30~15:00)

用語説明

  • (注1)メタサーフェス:原子より大きいが電磁波の波長に対しては小さなサイズの構造体を原子や分子に見立てて配列することで、自然界には存在しない 電磁的性質 (誘電率、透磁率 )を実現できるスーパー 材料 (メタは “超 ”の意味 )のこと。
  • (注2)光渦:らせんの形をした電磁波のこと。平面内で0から360度までの位相の変化が何回起きるかを表すmはトポロジカルチャージと呼ばれている。ここではトポロジカルチャージの正負は、受信側から時間変化で見て、時計周りの場合には正、反時計周りの場合には負としている。それぞれのトポロジカルチャージごとに情報を乗せられ、混じりあうことはないため、通信を大容量化できる。
  • (注3)International Conference on Infrared, Millimeter, and Terahertz Waves (IRMMW-THz)は 、赤外線、ミリ波、テラヘルツ波分野に関する世界最大級の国際会議。 2024年はパース (オーストラリア )で9月1日~9月6日に開催された。

詳細

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プレスリリースに関するお問合せ先

弘前大学大学院理工学研究科 電子情報工学コース
助教 朝田 晴美
Tel:0172-39-3601
E-mail:h.asadahirosaki-u.ac.jp