弘前大学

『白神山地の冬季ニホンジカ?モニタリングに向けた 指標植物の特定』について

2024.09.11

プレスリリース内容

本学研究者

弘前大学農so米直播命科学部 助教 ムラノ千恵(「農so米直播命科学部ホームページの「教員紹介」へ)

本件のポイント

  • 弘前大学農so米直播命科学部助教のムラノ千恵と、環境省東北地方環境事務所西目屋自然保護官事務所のアクティブ?レンジャー、服部耕平氏(当時)、神孝子氏、齋藤純一自然保護官、林野庁東北森林管理局津軽白神森林生態系保全センターの髙木善隆所長(当時)、赤澤友光自然再生指導官(当時)、そして白神自然環境研究センターの山岸洋貴准教授らの研究グループは、ニホンジカの侵入がみられ始めた2021年から調査を開始し、2023年までに白神山地周辺地域において冬季に採集したニホンジカと在来種カモシカの糞をDNA解析し、含まれる植物種を比較した。
  • その結果、ヒメアオキやスギなどはニホンジカ?カモシカ両種の糞から共通して検出されたが、チシマザサはニホンジカの糞からのみ検出された。ニホンジカとカモシカは植物の食痕が類似するが、冬季はチシマザサの食痕を生息モニタリングの指標種とすることで、低密度期のニホンジカをより効率的に検出できる可能性が示唆された。
  • 本研究の成果が、2024年8月に日本哺乳類学会の学術誌である「哺乳類科学」64巻2号に掲載された。
  • 論文情報

    タイトル:ニホンジカとカモシカの冬季食性比較による白神山地モニタリングのための指標植物の選定
    著者:ムラノ千恵、服部耕平、齋藤純一、神 孝子、髙木善隆、赤澤友光、山岸 洋貴
    掲載紙:哺乳類科学(和文誌)
    DOI:10.11238/mammalianscience.64.233

    詳細

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    プレスリリースに関するお問合せ先

    弘前大学農so米直播命科学部 助教 ムラノ千恵
    TEL:0172-39-3584
    E-mail:muranohirosaki-u.ac.jp