健康未来イノベーション研究機構が実施する令和7年度「岩木健康増進プロジェクト健診」が、2025(令和7)年5月31日(土)から6月9日(月)の10日間の日程で、中央公民館岩木館及び岩木文化センターあそべーるにて開催されています。昨年度から岩木地区に加えて弘前市全体を受診対象地域に拡大しており、期間中約1,300名の方が本プロジェクトに参加する予定です。
この健診は、地域住民の健康状態とその問題点を医学的観点から包括的かつ詳細に継続して調査し、健康の維持?増進、日常生活活動と生活の質の向上、そして青森県の短命県返上につなげることを目的として2005(平成17)年から実施しているもので、今年で21年目を迎えました。日本電気株式会社(NEC)やマツダ、資生堂をはじめとした大手企業が参画し、計58ブースが設けられました。
弘前市岩木地区の住民を対象としたこの健診は、身長や聴力などの一般的な検査項目に加えて、大手企業などが実施する多種多様な検査が大きな特長です。医学研究科と昨年、共同研究講座「ヘルスケアAIシステム学講座」を開設したNECの「顔動画」ブースでは、AI技術への活用のため外見や動作などの測定を行います。また、同じく昨年、共同研究講座「移動体験?Well-being 研究講座」を開設したマツダ株式会社の「運転技能検査」ブースでは、運転に関する注意能力を測定することができるなど、約3,000項目にも及ぶ膨大な健康データの収集が可能となっています。
健診4日目の6月3日(火)には、会場に脳科学者の茂木 健一郎 氏が視察に訪れ、副so米直播(Well-being戦略担当)?教授/健康未来イノベーション研究機構長 村下 公一先生から各種健診の説明を受けました。糖化度(AGEs)測定?毛細血管測定も体験いただき、本学の取組についてご覧いただきました。
本健診で得られる多項目の健康情報を活用して、青森県の短命県返上と、世界の健康長寿をかなえるビジネスモデルの事業化を目指していきます。
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