弘前大学病院DMAT&DPAT隊が「大規模地震時医療活動訓練」に参加しました
2025.10.28
地域
弘前大学病院のDMAT*1(災害派遣医療チーム)およびDPAT*2(災害派遣精神医療チーム)が、2025(令和7)年9月6日(土)に開催された「大規模地震時医療活動訓練」に参加しました。
この訓練は、内閣府主導で実施されるもので、日本海溝?千島海溝周辺海溝型地震、南海トラフ巨大地震、首都直下地震など、大規模な地震災害の発生が予想される都道府県が対象です。今回は日本海溝?千島海溝周辺海溝型地震を想定し、北海道、青森県、岩手県、宮城県の4道県で同時に実施され、全国からDMATおよびDPAT隊が集結しました。
青森県では、青森県東方沖でマグニチュード9.1の地震が発生し、むつ湾や太平洋沿岸に津波が押し寄せたという想定で訓練が行われました。当日は、DMAT&DPAT隊をはじめ、医療機関、消防、県警、陸上自衛隊など多くの方々が参加し、県内約20箇所で大規模な医療活動訓練が実施されました。
弘前大学病院DMAT隊は「青森県DMAT調整本部*3」「津軽?西北五医療圏DMAT活動拠点本部*4」「弘前大学医学部附属病院支援指揮所*5」、DPAT隊は「青森DPAT活動拠点本部」に分かれて活動しました。被災状況の調査、多数の負傷者の受け入れ、甚大な被害を受けた想定の青森?下北?八戸?上十三地域の負傷者の医療搬送調整などについて、各機関等と連携?協力しながら、青森県全体で効率的な災害対応を模索しました。
多くの方のご協力のおかげで、実践的な訓練を実施することができました。ご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。弘前大学病院DMAT&DPAT隊は、今後も実際の災害発生時に即座に行動できるよう、訓練を続けてまいります。
用語解説
- *1DMAT(Disaster Medical Assistance Team:ディーマット):医師、看護師、業務調整員で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)から活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チーム。
- *2DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team:ディーパット):医師、看護師、業務調整員で構成され、災害発生後、早期から被災地の精神科病院や避難所などで人々の心のケアを行う、専門的な訓練を受けた医療チーム。
- *3DMAT調整本部:県全体のDMAT活動、被災状況調査、活動拠点本部を指揮する。
- *4DMAT活動拠点本部:当該医療圏のDMAT活動、被災状況調査、病院支援を指揮する。
- *5病院支援指揮所:当該病院の被災状況調査や傷病者受け入れ等をDMATが支援する指揮所。











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