弘前大学

田舎館村田んぼアート会場間シャトルバスロケーションシステム公開社会実証実験および田舎館村田んぼアート記録動画の公開

2024.06.14

弘前大学理工学部丹波研究室では、田舎館村と共同で田舎館村田んぼアート会場間を結ぶシャトルバスの現在位置をリアルタイムでインターネット公開する社会実証実験を行うことになりました。約3kmの距離にある第1田んぼアート会場(田舎館町役場の東側の水田)と第2田んぼアート会場(弘南鉄道弘南線の田んぼアート駅と道の駅いなかだての間の水田)を約30分で往復する無料シャトルワゴン車「たさあべ号(定員9名)」の現在走行している地点がウエッブ上に表示されるため、待ち時間の把握のために有用です。たさあべ号は、弘南鉄道弘南線の田んぼアート駅で降車された観光客や、青森方面から来られ最寄りの川部駅から田舎館町役場までタクシーなどで移動されてきた観光客にとっての便利な移動手段であり、遊稲の館、埋蔵文化財センターにも停車するため歩く必要がなくなり快適な観光が可能になります。

たさあべ号にはGNSSセンサを搭載しており、計測された緯度?経度の位置情報はLPWA通信の一つであるライセンスフリーのLoRa通信を用いて送信され、大学内のサーバに保存され、その後ウエッブサーバに送られます。使用するLoRa通信網は弘前大学が津軽地域全域に整備しつつある通信インフラであり、通信は無料で利用できます。

第1田んぼアート会場の今年のテーマは今年7月3日より改刷される新千円札をモチーフにしており、左側の水田には葛飾北斎の傑作「富岳三十六景」の内の1つ、「神奈川沖浪裏」を、また右側の水田には、「近代日本医学の父」と呼ばれ、青森県にもゆかりのある「北里柴三郎」の肖像を描いております。今年度から、第1田んぼアート会場の風景の1日の変化をタイムラプス動画として1日遅れで公開することも行います。データが蓄積されれば、過去のある日の水田風景の1日の変化を追体験できますが、動画を見て希望する時期を定め、現地を訪問して本物を見て感動することができます。

シャトルバスロケーションシステムはシャトルワゴン車の運行開始の6月15日から稼働し、タイムラプス動画は6月24日から公開開始を予定しております。

公開サイトのURLとQRコードを以下に示します。

■シャトルバスロケーションシステムURL
https://loc.koustate.com/inakadate

■タイムラプス動画URL
https://public.koustate.com/tanboart/

【お問合せ先】
弘前大学大学院理工学研究科 准教授 丹波 澄雄
TEL:0172-39-3725
Email:tanbahirosaki-u.ac.jp